三浦市議会の第3回定例会が、先月28日に閉会した。本定例会では2018年度一般会計補正予算や17年度の会計決算をはじめ、市職員の不祥事に伴う市長らの監督責任処分、教育委員会教育長の任命、市議への辞職勧告決議など22の議案採決が行われた。
市長ら減給処分
「三浦国際市民マラソン」企画実行委員会事務局における不適切な支出処理、使途不明金などに関する不祥事を受け、吉田英男三浦市長を減給10分の3(3カ月)、星野拓吉副市長を10分の2(同)とする議案が提案され、全会一致で原案どおり可決された。両氏あわせて131万9064円の減額となる。
これを受けて吉田市長は「市長として責任を痛感している」と改めて陳謝。そのうえで「早期の全容解明と再発防止に努めたい」と述べ、次回大会の成功を誓った。
これらの問題に関与した、当時実行委事務局長で営業開発課長だった市職員は、物品の架空発注で裏金をつくったほか、飲食代への流用、部下に対するパワハラ行為、関連書類やデータの破棄などを行っていたことが判明。市は三崎警察署へ刑事告訴した。
今年8月には、内部監査や法令順守の強化を目的にコンプライアンス担当部長の職を庁内に新設している。
新教育長に及川氏
市教育委員会教育長・三壁伸雄氏の任期満了に伴う、新たな教育長の任命が行われ、及川圭介氏を据える人事案が全会一致で同意された。任期は2018年10月1日から2021年9月30日までの3年間。
三壁氏は09年から教育長に就任。1973年から約45年間にわたって三浦市教育行政に尽力した。
及川氏は84年、三浦市立岬陽小学校に奉職。以降、教育部長、三崎小学校長などを歴任している。
再度の辞職勧告
木村謙蔵議員(無所属)に対する辞職勧告決議を賛成多数で可決した。
本定例会に提出された同議員の「不正疑惑の解明に関する陳情」をめぐり、総務経済常任委員会での審査前に陳情者を被告とする訴状の写しを同委員会正副委員長や報道機関に提示・発表。市議会は「正常な審査や市民の陳情提出機会を妨げる行為だった」と経緯を説明した。
しかし、法的な拘束力はなく、「誹謗中傷そのものの陳情であり、告訴は当然の権利である」として木村議員は辞職を拒否。議員活動を続ける意向を示した。
同議員は2016年3月の市議会本会議の休憩中、傍聴に訪れた市民に対し、暴言を浴びせたとして同年6月に1度目の辞職勧告を受け、これを拒否している。
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