三浦の海の豊かさ、大切さを美しい真珠から学んで――。
市立名向小学校(小泉修校長)の6年生児童が先月30日、小網代湾で養殖したアコヤガイから真珠を取り出す「浜揚げ」体験を行った。海洋環境保全の普及啓発などを行うNPO法人「小網代パール海育隊(うみいくたい)」や(一社)「みうら学・海洋教育研究所」が協力する市の海洋教育の一環。
児童らは昨年7月、108個のアコヤガイに真珠のもとになる核を挿入する作業を体験。その後、およそ10カ月かけて小網代湾内で育て、この日、生き残った73個と海育隊が別途核入れした貝を開けた。慎重な手つきで次々と真珠を見つけると、教室内には大きな歓声が響いていた。海育隊の出口浩理事長は、「真珠を取り出したときの子どもたちの笑顔を見ると嬉しい。地域性や海の大切さを学んでくれたら」と目を細めた。
取れた真珠は、同校の開校50周年だった一昨年度から卒業記念品として6年生全員に贈呈している。趣旨に賛同した宝飾店「クラシゲ宝飾」(横須賀市)の倉茂紀夫さんの善意により無償でネクタイピンに加工。本年度も同様に門出を祝福する予定で、子どもたちは「卒業式が楽しみ。もらったら大事にしたい」と笑顔で話した。
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