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連携で作る“三浦かぶ” 「農家と地域を元気に」

社会

掲載号:2019年11月29日号

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出荷が最盛期を迎えた三浦かぶ
出荷が最盛期を迎えた三浦かぶ

 菊名の石井農園で、三浦産のかぶ(三浦かぶ)のブランド化をめざした取り組みが行われている。安定した生産を確保するため、県の支援を受けて他農家への委託栽培、農福連携、販路拡大で体制づくりに注力。三浦野菜で知られるダイコンやキャベツに続く、新たなブランド野菜にしようと意気込む。

 三浦かぶは、生食にも向いたやわらかな食感と、甘さ、みずみずしさが特徴。菊名で約60年続く石井農園では、5年ほどかけて生産準備を整え、「PEEKABOO(ピーカブー)」と名付けた生産グループをつくり、今秋から本格的に出荷をスタートさせたばかりだ。

 代表の石井亮さんは野菜指定産地にもなっているキャベツやダイコンと比べ、かぶが市内では比較的生産量の少ない作物であることに着目。ダイコン栽培のノウハウを転用することで参入しやすく、また、出荷時期が10月初旬から翌年5月と長いこともあり、今後の成長性を見込んだ。

コスト削減で収入安定

 「健康に育てる」を掲げ、土づくりからこだわるが、すべてが石井農園産のかぶではない。近隣の提携農家と栽培方法を共有して生産を委託し、品質の均一化を図りながら、生産量を確保する。

 委託先の農家では種まきから収穫までを担当。かぶは土がついたまま同農園へ納品され、規格に基づき一定価格で買い上げる仕組みを構築した。販路は農協を通さず、スーパーマーケットや小売店と直接取引。価格が相場で左右されにくく、消費者へ新鮮なものを早く届けることができる。

 「農業でとくに経費がかかるのは収穫後」。買い上げたかぶの出荷作業は同農園が一括で実施。「土を洗い落とす機械や計量・選別機の購入と維持管理、ダンボールなどの資材費、水道・電気代、人件費もカットできるのも委託のメリット」と話す。

 重量野菜のキャベツやダイコンは、高齢化が進む農家には収穫や出荷時の作業の負担が大きく、生産量を減らすケースもあるといい、「その点、かぶは軽量で根部分の半分以上が土の上に出ていて負担は少ない」

障がい者雇用を推進

 出荷作業では、障がい者も雇用。総合人材サービスのパーソルグループで障がい者雇用支援事業を手掛ける「パーソル サンクス」との農福連携を推進し、専門性の低い作業を任せている。「かぶに限らず、他の作物でも導入できる。新しい農業モデルとして共有できたら」と展望を話した。

 今月半ばには、作業所に隣接する直売所「SHOP PEEKABOO」がオープン。地域住民や近くを通った観光客が、採れたてのかぶを買い求めていた。

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