三浦市と横須賀市のごみ処理広域化に伴い2016年から建設工事が行われていた一般廃棄物最終処分場が、先月29日に完成した。両市から出た不燃性残さを埋立処理する施設で、4万8900㎥の容量を擁する。
宮川公園となりに建つ三浦市一般廃棄物最終処分場は、敷地面積2万6180平方メートル。貯留槽は76・0m×47・5m×15・1mで、底面と内壁面は浸出水の外部流出と雨水などの浸入を防ぐため、何層にも重なる遮水設備が施されている。浸出水は併設する処理施設に送られ、浄化。処理水は埋立地に散水用として再利用される。
また、貯留槽を屋根で覆う「クローズド型」を採用。景観配慮や埋立物の飛散・臭気拡散防止を図れるほか、従来の「オープン型」と異なり、天候の影響を受けずに埋立が可能となる。
埋立可能容量は4万8900㎥で、期間は17年。両市から横須賀ごみ処理施設「エコミル」に搬入された不燃ごみと粗大ごみの処理過程で発生した不燃性残さを受け入れる。
横須賀市と共同処理
両市は2008年6月にごみ処理広域化に関する協議会を設置し、同年12月に基本合意を交わして、09年3月に基本計画を策定。可燃ごみ焼却施設と不燃ごみ等選別施設(横須賀市)、一般廃棄物最終処分場(三浦市)の整備と相互間でごみ処理を委託する協議書を締結した。
先月29日には落成式が行われ、吉田英男三浦市長と上地克明横須賀市長、工事関係者や地元宮川区役員らが完成を祝った。吉田市長はあいさつで「地元の理解あっての施設」と謝辞を述べ、安定した行政サービスの提供に意欲を見せた。
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