名向小学校など、市内8小学校の卒業式が先月19日に行われ、慣れ親しんだ学び舎を巣立った。
各校では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、式典を簡略化。卒業証書授与のみ実施して時間短縮を図ったほか、座席の間隔を空けたり、参列者を保護者に限定するなどの対策を講じて行われた。
”門出の真珠”に笑顔
52人の児童が門出を迎えた名向小学校では、恒例となった小網代湾で育った真珠のネクタイピン=写真下=が卒業記念として全員に贈られた。
同校では地域学習や海洋教育の一環として、明治期に小網代湾で世界初の真珠養殖が行われた歴史などを学習し、子どもたちは地元NPO法人「小網代パール海育隊」の協力で養殖を体験。2018年に核入れしたアコヤガイから、昨年5月に真珠を浜揚げした。
ネクタイピンへの加工は、趣旨に賛同した横須賀市の「クラシゲ宝飾」オーナーの倉茂紀夫さんが無償で行っている。
従来は学期中に手渡され、当日は胸元に飾って式に臨むのが恒例になっているが、先月2日からの臨時休校により、この日初めて真珠を手にしたという子どもたち。「とてもきれいで懐かしい思い出。大事にしたい」と笑顔で話した。
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