三浦・三崎に特化した観光情報サイト「gooone(ゴーン)」が、先月末にオープンした。三崎の出版社「合同会社アタシ社」が制作。地元記者を中心に、地元民ならではの視点で飲食店や街を紹介する記事やコラムを配信しているほか、観光案内サービスやオリジナルキャラクターを活用したPRにも力を入れる。編集長の三根かよこさん=人物風土記で紹介=は、「街の人と一緒になって作り上げていきたい」と抱負を話している。
サイトでは、観光・三浦の旬・ニュース・暮らす・よみもの―の5つに分けて掲載。制作したアタシ社のミネシンゴさん・かよこさん夫妻のほか、親交のある“三浦三崎ファン”のライターたちが「地元民が愛する店」「常連しか知らないメニュー」など、検索サイトやSNSにないローカル情報を配信する。
また、サイト内に24時間観光案内できるチャットボット機能を搭載。「マグロ以外でおいしいご飯屋さんは?」「ここでしか買えない素敵なお土産はある?」などの質問を選択すると、その場でおすすめを返信してくれ、希望に応じて編集部に直接問い合わせることもできる。
また、オリジナルキャラクター=写真下=を制作し、親しみやすさにも工夫。三根かよこさんが「懐かしくて人間くさい、バカボンの世界のように感じた」という、三崎に移り住んだ当時の印象を落とし込んだ。今後はフォトスポットやステッカーなどでキャラクターを積極的に活用し、認知度を高めていく。
消えゆく名店に危惧
サイトの構想が始まったのは、2018年の夏。時代の波とともに地元の名店がなくなる寂しさと、「観光客が知り得ない情報を提供することで、より三浦三崎の観光を楽しんでほしい、魅力を知ってほしい」との思いからだった。しかし、情報を集約するホームページがなく、「それならば」と、趣旨に賛同する仲間を募って地道に取材を進めてきた。
行政や広告・助成金に頼らず、組合や協会といった枠組みにも縛られないからこその自由な表現が特徴で、「平等性を捨てたことで、1つひとつ自信を持って薦められる」と胸を張る。
オープン翌週には、サイトを見た観光客が店を訪れるなど反響も上々。三根さんは「地域の方も協力的で喜んでくれた。旅の選択肢を増やし、三崎の日常も知ってもらえたら」と話した。
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