神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2021年4月2日 エリアトップへ

ホーストレッキングファーム三浦海岸 奔走する16歳のCEO 「馬の魅力を多くの人に」

社会

公開:2021年4月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
小柳さんと愛馬の「ナポレオン」(写真提供/ホーストレッキングファーム三浦海岸)
小柳さんと愛馬の「ナポレオン」(写真提供/ホーストレッキングファーム三浦海岸)

 広い砂浜を駆ける馬、夏の海をざぶざぶと泳ぐ馬。その様子を初めて見る観光客は目を丸くして驚くが、地元住民にとってその風景は日常になっている。

 これらは上宮田の「ホーストレッキングファーム三浦海岸」が提供する、人気のアクティビティ。年月をかけて、地元の理解を得ながら育ててきた三浦海岸の観光資源のひとつだ。

◇  ◇  ◇

 同ファームは、もともと他の乗馬クラブの外場施設として誕生。14年から現在の屋号に変わり、昨年6月からは当時15歳だった小柳充輝さんが前オーナーから引き継ぎ、CEO(最高経営責任者)を務める。

 小柳さんは都内在住で、現在インターナショナルスクールの11年生。体験学習ツアーの一環で初めて乗馬を体験して以来、母親の影響もあって6歳から三浦海岸に通い始めたという。

 あるとき、師匠のように慕っていた前オーナーが、長年の夢だった競走馬にかかわる仕事に挑戦するため、クラブを離れることに。後継者が現れず、存続も危ぶまれるなか、「三浦海岸に馬のいる風景を守りたい」と名乗りを上げた。

 昨年6月、コロナ禍での事業承継。緊急事態宣言の解除を待ってのリスタートだったが、外出自粛の影響で利用客は減少。毎年予約で埋まるはずの夏も、昨年は稼働率が低かったという。

 建て直しを図るため、CEOとして率先して行動。大人たちのサポートを得て、ホームページの改修や顧客へのDM送付のほか、蹄鉄を使ったアート体験付きプランの商品化などに奔走した。その甲斐あって徐々に、客足は戻りつつある。そして、新たなニーズを探るなかで見えたのは、「もっと気軽にたくさんの人が馬とふれあえる場を作りたい」という思いだった。

 先月からは自身の人脈を駆使して観音崎京急ホテルと連携。同ホテルでミニチュアポニーとのふれあいを楽しむ新アクティビティもスタートした。餌やりや写真撮影、観音崎海岸の散歩や騎乗しながら専用コースを進むことができる体験メニューを用意。土日限定のサービスながら、親子連れを中心に好評を博しているという。

経営と学業の両立

 じつは15歳の誕生日に、音や音楽を活用したヘルスケア・教育プログラムを開発する新会社も起業している小柳さん。学業との両立は「意外と何とかなる」とけろりとする。テスト勉強に追われ、友人とアカペラグループを組んで練習に励んだり、深夜までゲームで盛り上がったりと高校生らしい一面も覗かせ、長年の愛馬「ナポレオン」とのふれあいも心和む時間だという。

 今後は、子ども向けのサービスや、自身の強みをいかして、馬と音楽をコラボレーションさせた新たな商品開発も視野に入れている。「馬の魅力を多くの人に感じてもらえたら」

◇  ◇  ◇

 ホーストレッキング観音崎海岸の予約は【URL】https://miuracocoon.com/activitiesへ。

三浦版のローカルニュース最新6

移住・定住促進に連携協定

移住・定住促進に連携協定

三浦市×スルガ銀行

4月17日

三浦海岸「ねもマ」

三浦海岸「ねもマ」

ガラポンで景品ゲット

4月17日

五月人形と吊るし飾り

五月人形と吊るし飾り

三崎昭和館で特別展

4月17日

12市町村(三浦含む)で下落から上昇

2024年 公示地価

12市町村(三浦含む)で下落から上昇

価格トップ3は南下浦エリア

4月12日

人気店が三笠公園に集結

よこすかラーメン艦隊

人気店が三笠公園に集結

地元初の大型フェス

4月12日

潮風に揺れる桃色の花びら

金田 ソメイヨシノ

潮風に揺れる桃色の花びら

4月12日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook