三浦 社会
公開日:2021.05.28
油壺マリンパーク
施設老朽化で9月閉館
跡地は滞在拠点開発へ
京急電鉄(横浜市)は今月12日、運営する「京急油壺マリンパーク」を9月30日(木)で閉館すると発表した。
同社の創立70周年記念事業として1968年に開業。当時は東洋一と言われた大回遊水槽を有し、相模湾に生息する魚をはじめ、ペンギンやコツメカワウソなどの飼育展示、イルカやアシカのショーなどが行われてきた。また近年では、希少種なメガマウスシャークのはく製やダイオウイカの標本なども展示され、海洋研究の拠点としての機能も持つほか、ペットと入館できる水族館として愛犬家から人気を博していた。
しかし、入館者は年々減少。建物設備の老朽化も著しく、維持管理が難しいとして閉館を決めたという。長年親しまれてきた施設ということもあり、市民からも閉館を惜しむ声が聞かれた。
跡地は、隣接の「ホテル京急油壺 観潮荘」とあわせて、同社と大手デベロッパーが共同し新たな滞在拠点の一体開発を検討。2025年度の開業を見込んでいる。
これは同社の掲げる「都市近郊リゾートみうらの創生」の一環で、昨年閉館した城ヶ島京急ホテルの跡地に高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)を開業する計画もあわせて発表された。ヒューリック株式会社(東京都)との共同事業で、2024年度のオープンをめざすという。
あわせて、横須賀市長井エリアでは「長井海の手公園ソレイユの丘」のリニューアルに参画。23年4月の開業に向けてグランピングや飲食施設を新設する計画で、同社では周辺観光の活性化にも力を入れていく。
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