京急三崎口駅付近から三崎漁港までを結ぶ都市計画道路・西海岸線。未整備だった北側2・5Kmについて、黒岩祐治知事は「早ければ2023年度から測量などの整備事業に着手する」と明らかにした。先月25日に行われた県議会本会議で、石川巧氏の一般質問に答えた。地元からは、地域活性化や渋滞緩和、利便性向上に期待する声が上がっている。
西海岸線は小網代から三崎漁港までの南側約3・1Kmは整備が済み、残る三崎口駅までの北側約2・5Kmが未整備だ。区間内には貴重な干潟が残る小網代湾があり、600mを超える橋梁が建造されることから、自然環境に与える影響などが課題となり、工事着手に時間を要していた。
一方で、国道134号や県道26号の慢性的な渋滞に悩まされる市民や事業者から早期整備を望む声も上がっていた。また、県の「新たな観光の核づくり事業」や、京浜急行電鉄などが三浦半島の都市近郊リゾート化計画を打ち出し、市内の開発事業の加速化が見込まれ、道路整備の必要性がさらに高まっている。
「調和」課題に
答弁によると、2017年までに現状調査を終え、18年度からどのような橋梁にするか比較検討を開始。20年度からは小網代湾内への橋脚設置の可能性を考慮し、海域の水質や生態系の調査に乗り出した。今年度は、これらの調査や専門家の意見、地元の意向に基づいて、環境への影響を抑え調和する橋梁形式の選定を進める。
石川氏の質問に答えた黒岩知事は、「速やかに詳細の設計を行い、順調に行けば2023年度には用地取得に向けた測量などの事業に着手する」と述べ、早期整備に意欲を見せた。
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