神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2021年12月17日 エリアトップへ

三浦市 水道料金値上げへ 来年7月から段階的実施

社会

公開:2021年12月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
26%増となる2024年4月以降の従量料金表
26%増となる2024年4月以降の従量料金表

 三浦市は来年7月から上水道料金を改定し、平均で26%引き上げる。2002年6月以来の改定。人口減少による給水収益の減少のためで、経過措置として2024年3月まで引き上げ幅を10%に圧縮するという。

 今回の改定は、コロナ禍を考慮して段階的に引き上げられ、来年7月から2024年3月までは10%、4月以降は26%値上がりする。これは一般家庭の平均的な水道利用量である月16立方メートルを使用した場合、10%でひと月当たり239円、26%では611円増額となる計算。水源を市外に依存している三浦市の水道料金は、全国平均より低いものの、真鶴町に次いで県内で2番目に高い。新料金は今後、市民理解を得られるよう周知を進めていくという。

「経営健全化めざす」

 12月9日の三浦市議会定例会本会議で、「三浦市水道事業給水条例の一部を改正する条例」が、賛成多数で原案どおり可決された。

 市民の負担増を訴え反対討論した石橋むつみ氏(共産党)は、「10%の料金値上げで年間1億円、26%では2億6000万円もの市民負担が増える。県下一高い水道料金になる予想で、市民の暮らしと(事業者の)営業に与える影響は計り知れず到底賛成できない」と述べた。一方で賛成討論を行った神田眞弓氏(自民党)は、「内部留保資金を投入するなど、市長は就任以来料金の引き上げ時期を遅らせ、市民生活への影響を最大限熟慮。また、10%の経過措置を導入する一定の配慮も示した。料金改定は避けたいが、水道事業の経営安定は最も重要」と賛成理由を述べた。

 昨年度、市が策定した「水道ビジョン」によると、2019年度から資金不足が発生し、一般会計からの補助金で補填している状態。さらに、老朽化した水道施設の更新や耐震化など、災害対策も急務だという。

 吉田英男市長は、「市長就任から県営水道への統合を目標に、厳しい経営状態について議論を続けてきた」と説明。「統合には経営健全化が前提であり、課題解決に向けて努力していきたい」と理解を求めた。

三浦版のトップニュース最新6

災害用トイレ足りるか

三浦市

災害用トイレ足りるか

県下33市町村に本紙調査

3月29日

旧三崎中に複合施設整備

三浦地所

旧三崎中に複合施設整備

今秋ごろから順次開業へ

3月29日

浦賀沖でサーモン養殖

浦賀沖でサーモン養殖

若手漁師ブランド化めざす

3月29日

中学野球部が存続の危機

中学野球部が存続の危機

「地域移行」で再生なるか

3月15日

障害者目線で考える社会へ

障害者目線で考える社会へ

合理的配慮 4月から義務化

3月15日

目指すは「愛される力士」

天神町出身新谷さん

目指すは「愛される力士」

大相撲での飛躍誓う

3月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook