三浦市社協
地域福祉「主役は住民」
第5次活動計画を冊子化
4月26日
30を超える地元住民や事業者らでつくる有志団体「三崎下町環境美化の会」(秋本清道代表幹事)が、「ポイ捨て」を抑止するポスターを制作した。5月20日(金)に初開催する三崎下町地区の一斉清掃に向けて準備した9種で、通行人の目を引くユニークなデザインをプリント。5月上旬から順次、店頭などに貼り出し、注意喚起していく。
メッセージ性の強いポスター制作をプロデュースしたのは、陶芸家の田中史郎さん(海外町在住)。キャッチコピーを考案し、娘・うつきさんを含む3人にイラストを描いてもらった。「PETは家に連れて帰ろう‼」と犬の散歩をしながらポイ捨てする人を怒るペットボトルのキャラクター、「私たちの三崎(ホームムグラウンド)をきれいにしよう。」と地面に手をかざす野球選手など、一風変わったデザインが完成。約70枚を用意し、今後会員らが営む店頭などに貼り出していく。田中さんは「デモンストレーションの一つとして、三崎の美化意識向上に繋がるはず」と手応えを感じている。
"おもてなし"の心
会発足のきっかけになったのは、ピアノ教室を主宰しながら喫茶店「キーコーヒー」で働く力丸則子さん(白石町在住)。仕事の傍ら、約30年にわたりほぼ毎日、三崎港ロータリー付近で自主的に清掃活動を行い、過去には三浦市から奇特な行為に贈られる善行表彰を受けたこともある。
以前と比較してごみは減っているが、1人では限界があり、地域全体の美化活動として取り組もうと「食と観光の町になった三崎下町を地元の皆さんによる"おもてなし"の心で、もう少しきれいにしたい」と知人らに呼び掛け。その声に賛同したメンバーが「ポイ捨てごみのない町で観光客をおもてなし」を掲げ、2020年12月に団体を結成した。
現在会員は34団体・5個人にまで増加。1年に及ぶ話し合いを重ね、GW明けの5月と秋の行楽シーズンの11月の年2回、三崎下町を4ブロックに分け、一斉清掃することを決めた。商店主や町内会員がごみを拾う姿を多くの人々にPRすることで、町をきれいに保つ雰囲気を作っていく。
常にごみ袋を持参しているという秋本代表幹事は「海から陸に流れ着いた菓子袋や釣り客が残した空き缶など、まだ汚れている場所は多い。気持ちの良い町にするため、一人ひとりがごみに対する関心を持ってほしい」と呼び掛けている。
|
|
|
|
|
|