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ボラ申込、Z世代が増加 ビーチクリーン過去最多に

コミュニティ社会

掲載号:2022年5月13日号

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三浦海岸で団体メンバーとごみを拾った長瀬さん(中央下)
三浦海岸で団体メンバーとごみを拾った長瀬さん(中央下)

 公益財団法人かながわ海岸美化財団(本部・茅ヶ崎市)が公表した2021年度のビーチクリーンボランティア申込件数の集計結果によると、過去最多だった19年度の1.5倍となる2040件で、史上最多を記録した。海ごみ問題への関心の高まりやリモート授業などで空き時間が増えた大学生らZ世代などの参加が目立った。

 三浦では昨年、市民団体「クリーンサークル・ラビッシュ」が発足した。代表を務めるのは、初声町三戸在住の大学1年生・長瀬あすはさん。毎月第4火曜に三浦半島にある海岸で実施するビーチクリーンやビーチコーミング、ビーチアート体験、生ごみ処理機「キエーロ」の啓発活動などを通して、異世代のメンバー約20人が交流している。

 「豊かな自然を残したい」。幼い頃から海の生物が好きな長瀬さんは、自宅近くの三戸浜海岸をよく訪れ、自主的にごみを拾っていた。

 ただ1人で清掃するには限界があるため、高校3年生になった昨年、SDGsに興味を持つ同級生らと団体を立ち上げた。家庭・地域・災害・ペットごみなどについて考え、三浦市がごみ質の改善を目指して2012年度にスタートした取組「ごみダイエット大作戦」を学びながら、子どもから高齢者までの幅広い世代を巻き込んでビーチクリーンを行っている。

 コロナ対策として、固定した日時・海岸で活動するだけでなく、一人ひとりが空いた時間にさまざまなエリアで活動する「集まらないビーチクリーン」も展開。「マスクがたくさん落ちている」「強風で外国製のラーメン袋が流れ着いた」といった各自が拾ったごみの状況をLINEなどを駆使し、リアルタイムで情報交換している。同財団ではボランティアに対し、ごみ袋などの用具を提供するだけでなく、回収までワンストップで無償支援。拾ったごみは指定場所に置けば、スタッフが取りに来てくれる仕組みだ。 

 土の中にいる微生物の力で生ごみを分解する葉山町発祥の家庭用生ごみ処理器「キエーロ」の啓発活動も実施。ランニングコストは掛からず、土に埋めるだけでごみの減量化や堆肥化が期待できることから、各自治体が購入費の補助制度を設けて普及促進に取り組んでいる。長瀬さん宅でも実際に2つを使いながら、知人らに魅力を発信中。

 そのほか、海岸に打ち上げられた漂着物を収集したり、観察したりするビーチコーミングや海の環境啓発活動をするNPO法人「日本渚の美術協会」と連携したビーチアート体験などを通じて、楽しみながらごみ問題に向き合う。

 「コツコツと活動を続けることが大切。私たちに共感する輪が広がり、大きな変化に繋げたい」と長瀬さん。市都市環境部の担当者は「きれいな場所にポイ捨てするのは誰でもためらう。こうした団体・個人が三浦に増えるよう応援したい」と背中を押す。

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