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三浦 トップニュース社会

公開日:2022.07.22

三崎警察署
六合交番 来年3月で廃止
県警の統廃合計画で

  • 「城ヶ島入口」交差点近くの道路沿いに面した六合交番

 六合交番(三崎町六合658の12)が、来年3月末で廃止になることがこのほど明らかになった。神奈川県警察が進める交番再編計画の一環で、選定基準は事件・事故取扱件数の減少や人口動態など。建物は取り壊さずに「連絡所」として活用されるほか、「アクティブ交番」と銘打った車両の導入も予定されている。



 県警は2019年3月に県下1交番あたりの増員や老朽化などに伴う施設更新の必要性を加味した「神奈川県警察交番等整備基本計画」を策定。20年度から29年度までに471ある交番を約400に統廃合する計画を進めている。三崎警察署管内では初となり、現在の4交番から1カ所なくなる(駐在所は4カ所)。



 三崎署は今回の廃止理由を「複数勤務体制の確立による事件・事故への対処能力の向上」としたうえで、「市内の中でも取扱事案が少なかった。推測ではあるが、少子高齢化や人口減少などが影響しているのだと思う」と近況を説明した。



93年の歴史に幕



 六合交番の歴史は、1930年3月に設置された駐在所から始まる。60年5月に派出所となり、老朽化を理由に68年3月と2004年2月に新しく建て替えられた。



 管轄区域は、六合、原町、栄町、岬陽町、諸磯、天神町、尾上町の三崎7地区。来年4月以降は三崎港交番と統合する。現在、土地は市、建物は県が所有しており、廃止後も取り壊さずに、「連絡所」として事件・事故の発生に備えるための警官の待機場所といった目的で使用される。



「アクティブ交番」導入



 廃止後の治安対策のため「アクティブ交番」と名付けたワゴン車両型の移動式交番を導入。臨機応変に活動できる新たな交番のスタイルとして県警が独自に打ち出した。施設や駅前など多くの人が集まる地点の巡回・駐留や 事件・事故多発場所への先行配置、通学路などでの子どもの見守り活動などに従事する。



 三崎署の秋元康司副署長は「今後も近隣住民のの思いを汲み取りながら地域の安心安全を守っていけるよう対処していきたい」としている。

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