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公開日:2022.10.07

三浦RC
多世代集う食堂が好評
南下浦で市内初の取組

  • 夢中でカレーを食べ進める子どもたち

 「みんなの食堂」と銘打った取組が10月1日から22日までの毎週土曜、南下浦市民センターで行われている。「子ども食堂」がない市内で需要を探ろうと、三浦ロータリークラブ(奥山浩司会長)が主催。メニューはカレーライスで1日50食限定。中学生までの子どもは無料、大人は300円で食べられる。

 子どもや保護者、地域住民に対し、無料または安価で栄養のある食事と温かな団欒を提供する子ども食堂。テレビ番組の特集で、孤独や不安、生きづらさを抱える子どもたちが食事をとる様子を見た同クラブの奥山会長が「三浦でも水平展開できないものか」と今夏から準備が進められた。

 まずは、横須賀市安浦町で無料食堂を運営する市民団体「横須賀カレーラボ」代表の村尾直人さんのもとを会員たちが訪れ、メニューをカレーに決定。豚肉と野菜は(株)鈴木水産から無償で、米は(有)ホズミから安価で仕入れ、誰でも食べやすいように味は甘口にした。また「子どもだけを対象とした食堂ではなく、多世代交流拠点にしたい」との想いから名称に「みんな」を採用。近隣の保育園や学童、県営住宅などにチラシを投函した。

 迎えた初日は、横須賀市大津町を拠点に活動する「子どもレストラン大津」の吉田孝志代表と秋本由美子さんも応援に駆けつけ、開始30分前から待機していたシニアや子連れの家族を座敷に案内した。小学生バレーボールチーム「シャイニー」のメンバーが上宮田小での練習後に複数来場。熱々のカレーを口一杯に頬張ると「辛さもちょうど良い。また来たい」と笑みをこぼし、最後は「ご馳走様でした」と元気に帰っていった。持ち帰り用に包んでもらった母親たちは「帰ってお腹を空かせている子を待たせるのも悪いから便利」と継続に期待を寄せた。

 子育て賃貸住宅等整備事業により、同センターは23日(日)で閉館するため、今後は他所での開催や利用者の声を踏まえ、別メニューの提供にも挑戦していきたいという。

 時間は各日午後5時から7時まで。詳細は同クラブ事務局【電話】046・881・5111

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