三浦 教育
公開日:2022.11.18
“海気”満ちる町 三崎
記念式典で心に刻む誇り
澄んだ青空に包まれた11月3日、三崎小150周年記念式典が開かれた。在校生や地元住民ら約250人が参加し、学校の節目を祝った。
午前中は来賓や学校関係者が挨拶後、卒業生の一人である斉藤都与子さんが、同実行委から依頼を受け、校舎屋上から三崎・城ヶ島を臨む風景を描いた絵を贈呈。児童代表からお礼の花束を受け取ると、青春の記憶が蘇り、感涙した(【1】)。児童たちは「海気満ちる町 三崎」をテーマにした演劇を披露。「海気」とは読んで字の如し「海の空気」のことで、白秋が校歌にしたためた言葉でもある。「三崎の町」と「海」は切っても切り離せない関係で、故郷を想う気持ちを養うことが狙いだったという。現在・過去・未来をタイムスリップする脚本で、校歌誕生時の町並みや子どもの遊び、ユニークな表情の面を付け、太鼓・篠笛・鐘の音色に合わせて踊る「面神楽」の子ども版「いなりっこ」(【2】)、マグロ漁の歴史と共に1937(昭和12)年に起きた「大隆丸」遭難事件の舞台(【3】)では「父ちゃん、無事に帰って来てね」などのセリフを参加者は息を呑んで見守った。幕が閉じると、どっと拍手で沸いた。児童会長の松崎凌太郎さん(6年)は「普段何気なく吸っている空気も今は違って感じる」と思いを伝えた。元プロ野球選手として中日ドラゴンズで活躍し、現在は読売ジャイアンツでコーチを務める卒業生の石井昭男さんは「いい演技で思わずうるっときた。子どもたちには夢を大きく持って進んでほしい」とエールを送った(【4】)。
夕方なっても勢いは留まらなかった。校舎入口には大きなモニュメントがお目見え(【5】)。札内校長が2階から火の玉をワイヤーで滑らせてキャンプファイヤーが点火した(【6】)。ペットボトルで作ったランタンで火を灯すと(【7】)、皆、瞳の中に黄色い光を躍らせていた(【8】)。三小ソーランで舞い、校歌で熱唱。大人も子どもも向かい合えば老若の差は感じられなかった。
脈々と受け継がれた伝統と確かな誇りに喜びを見出して生きる人々。互いに慈しみ合いながら、未来へと進んでいく。
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