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公開日:2023.01.06
三崎港バス停
「昭和レトロ」にリニューアル
三浦JC60周年記念事業
三崎港バス停留所が新しく生まれ変わった。三浦青年会議所(三浦JC)60周年記念事業の一環。12月23日に竣工式が行われ、来賓や関係者が完成を祝った。「昭和レトロ」な外観は早くも下町のランドマークになっている。
「記念すべき節目に、インパクトを残し、役に立てることをしたい」。三浦JC第61代理事長の鈴木雄二さんらは、1年以上前から事業を検討してきた。そんな折、土日を中心に多くの観光客で混雑する老朽化したバス停が目に入った。
所有者である京浜急行バス(株)取締役社長の野村正人さんによれば、半世紀ほど前に設置し、定期的にメンテナンスをしているが、道路上の建造物に位置づけられ、新築するには神奈川県土木事務所との話し合いが必要とのことだった。鈴木さんは事業実行委員長の出口景介さんらと共に県土木と何度も調整を図り、屋根や柱をそのままに改築することで何とか許可が下りた。京急バスと民間とのコラボは初という。
リフォーム全般は、(株)奥山工務店(上宮田)の奥山浩司会長に依頼。設計はファクト(株)(葉山町)の鳥井隆俊さんが手掛け、「看板建築が有名な三崎下町に溶け込むデザイン」にした。外壁は(有)左菊(三崎)の鈴木一史さんが担当。伝統的な左官工法の一つ「洗い出し」で、セメントの間から砂利や玉石などが姿を現わす職人技が光っている。時計も設置した。総工費は500万円。11月8日に工事を開始し、12月21日夜に完成した。
鈴木さんは「昼も雰囲気がありますが、夜もダウンライトで”映え”て見えます。JCメンバーで写真をSNSなどに発信していき、新たな観光の核になればうれしい」と期待を込めた。
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