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三浦 トップニュース社会

公開日:2023.04.14

自転車ヘルメット
「命守るために着用を」
4月から努力義務化

  • ヘルメットの着用を促す三崎署の佐々木交通課長

 改正道路交通法の施行により、4月1日から自転車に乗る人にヘルメットの着用が努力義務化された。これまでは「13歳未満の子どもが自転車に乗る際は、保護者が被らせるように努める」と定められていたが、全利用者に拡大。三崎警察署(平林貴志署長)は「罰則はないが、事故のリスクを考え、自分の身は自分で守ってほしい」と呼び掛けている。

 警察庁がまとめたデータによると、2018年から22年までの5年間に自転車乗車中の交通事故で亡くなった人は全国で2005人。そのうち約6割にあたる1116人が、頭部に致命傷を受けていた。またヘルメットの非着用者は着用者に比べて、致死率(死傷者に占める死者の割合)が約2・1倍高かった。

 自転車事故の死者数は年々減少傾向にあるが、22年に亡くなった336人の中でヘルメットを着けていた人は1割程度。死傷者における年齢層別の着用率は、中学生39・1%、小学生25%、高校生7・5%、65歳以上が3・6%となっている。

 三崎署管内での人身事故は22年に119件、23年(4月5日時点)に38件で、自転車が絡む事故は22年に20件、23年(同)に3件だった。佐々木信高交通課長は「信号機が少なく傾斜が激しい土地で、自転車に乗る市民は他自治体よりは多くはないが、三浦半島の景観を求めて市外からきた人がスピードの出る下り坂で車と衝突したり、単独で転倒したりする事故がある」と説明。「頭を守ることは命を守ることに繋がる。年齢を問わず自転車を利用する人はヘルメットを被ってほしい」と訴えている。

 自転車ショップ「うみかぜサイクル」(上宮田)では、3月末ごろからヘルメットを購入する来店者が増えているという。鈴木里江店長は「普段と比べて倍以上出ている。通勤で自転車を使う30〜50代の方が、ニュースを見て買いにくるケースが多い」と話した。

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