戻る

三浦 教育

公開日:2023.04.28

湘南丸
実習生が大海原へ
夢抱いて54日間航海

  • 紙テープで繋がった家族らに見送られる実習生

 太平洋沖に向かって県立海洋科学高校(横須賀市長坂)の実習船「湘南丸」(全長約65m/約700t)が4月22日、三崎港の花暮岸壁を出港した。乗船したのは、海洋科学科船舶運航コース3年生28人と専攻科漁業生産科・水産工学科1年1年生13人の実習生。54日間にわたる遠洋航海で当直業務や操船技術、マグロはえ縄漁などを学ぶ。

 出港式の当日、実習生の家族や在校生らが岸壁を埋め尽くした。ゆっくりと船が離岸すると、紙テープがなびく中で「バイバイ」「気をつけろよ」などの声援が送られた。ボートに乗った舟艇部員も伴走して見送り、白い帽子を被った実習生は手を振って「行ってきます」と応えた。鈴木翔馬さん(同コース)の晴れ舞台を見るために横浜市鶴見区から訪れた祖母・阿部信子さんは「小さい時から魚が好きで、叔父に憧れて『漁師になる』って。元気で無事に、そして成長して帰ってきてほしい」と不安と期待の表情を浮かべた。

 湘南丸は6月14日(水)に三崎港に戻る予定。

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS