三浦 文化
公開日:2023.10.06
いなりっこ
面なし芝居に大笑い
『茶番劇』8年ぶり披露
三浦市指定重要無形民俗文化財「面神楽」の子ども版「いなりっこ」の発表会が10月1日、三浦市民ホールで開かれた。子ども16人が狐やひょっとこなどの面を被って華麗な舞を見せたほか、面なしのせりふ付き芝居『茶番劇(地蔵様)』も8年ぶりに披露。派手な化粧と動き、最後に「泣くこと地蔵にゃ」「どうしたと」「勝たれねえ」の”オチ”に会場は笑いと拍手の渦に包まれた。
いなりっこは、五穀豊穣などを祈願する信仰の一つ「稲荷講」が訛った呼び名とされ、発表会と海南神社への奉納が毎年1回ずつ執り行われている。面神楽の踊り手である三浦いなりっこ保存会(水上俊郎会長)のメンバーが指導する中、演者の子どもたちは8月下旬から練習に励んできた。
51回目となる今年は、3人の新人が参加。この舞台をもって卒業となった白石光心さん(三崎中3年)は「4歳から稽古してきた。教えてくれた方々はみんな優しかった。伝統ある文化を後輩たちにも代々受け継いでいってもらいたい」と晴れやかな表情で語った。
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