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三浦 トップニュース教育

公開日:2023.11.03

初声高生「おやき」商品化へ
収穫祭で初お披露目

  • 生地をこねる食品研究部(左)と蒸したカボチャの香りを確かめる農業クラブの生徒

 県立三浦初声高校の生徒たちが、自ら育てたカボチャなどの餡を皮で包んだおやきづくりに挑戦している。商品化をめざし、11月18日(土)に催す同校の「収穫祭」で販売。ニーズを探りながら、販路拡大を図る狙いがある。

 2018年度に三浦臨海高と平塚農業高初声分校が統合し、誕生した同校。文化祭とは別に、旧平農高の恒例行事だった「農高祭」の伝統を受け継ぎ、都市農業科の生徒が学習の一環で栽培した農作物の販売など、日ごろの取組成果を発表する場として、19年度に収穫祭を初開催した。コロナ禍で保護者のみの参加が続いていたが、今回4年ぶりに一般公開する。

農業知るきっかけに

 収穫祭まで1カ月を切った放課後、調理室にはカボチャの甘い香りが漂っていた。手塩にかけて育てた野菜の魅力を発信しようと、素材の味を感じられるおやきの商品開発に取り組むことにしたのは、食品研究部の生徒たち。これまで具材に火を通す過程で茹でていたが、水分を多く含み、皮で包むのが困難だったため、試しに蒸している最中だった。また、ホームベーカリーから生地を取り出し、適度な硬さになるまで”せっせ”とボウルの中でこねていた。

 横須賀在住の料理研究家である長谷川りえさんも月に1度ここに参加。農業者(1次産業)が生産物のもつ価値を高め、収入増につなげる「6次産業化」に向けてアドバイスする。まずは手始めに、収穫祭の目玉商品におやきを設定。料理に没頭していた池蓮さん(2年)は「三浦は人口減に加え、農家不足という課題がある。美味しいおやきを機に、畑の良さを知る人が増えれば」と話し、すぐ作業に戻った。

 そのほか収穫祭では、生徒会の役割を果たす農業クラブがカブやハツカダイコン、小松菜といった景品が当たるビンゴ大会などを企画。ともに副会長を務める小平瑠輝亜さん(2年)と和賀姫穂香さん(3年)は「農業高校生が一から手掛けた野菜や花、果樹、食品で元気と笑顔を届けたい」と意気込みを語った。

 収穫祭は和田キャンパスで午前10時から午後1時。詳細は同校【電話】046・888・1036

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