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三浦 教育

公開日:2023.11.17

上宮田小学校
海と畑に囲まれ50周年―。

  • 記念イベントのフィナーレを飾るライブで『上小 笑顔の宝箱』を合唱した辻さんと児童ら

 上宮田小学校(松岡由紀校長/児童数218人)が創立50周年を迎えた。東京湾に面した三浦海岸の近くに位置する同校。これまで4300人以上の卒業生を輩出してきた。11月10、11の両日には、「上小宝箱〜50年の軌跡 未来へつなぐバトン〜」をテーマにした記念イベントが開かれ、児童・保護者・教員が一体となり、大いに盛り上がった。

開校当時の歴史

 巨人で活躍した長嶋茂雄選手の引退やセブン―イレブン第1号店が開店するなど、華やかな時代だった1974年4月、上宮田小学校は南下浦小上宮田分校を本校舎として開校した。同年9月には、現在の上宮田3040番地に新校舎が完成、移転することになった。

 76年10月に校章制定、78年4月には今やシンボルツリーとなっている山桃の木が植樹された。82年4月に旭小学校が開校。校舎を併用していたが、翌83年1月に上宮田950番地に新校舎が完成し、2校に分かれた。

記念イベント盛大に

 記念イベントでは、子どもたちが保護者らに向けて全校発表会を開催した。2014年から「かがやきのつどい」を続けてきたが、コロナ禍で過去3年間は中止を余儀なくされたこともあり、皆にとって待ちに待った一大行事。『ごんぎつね』『杜子春』『命〜ささえられ つながってゆく〜』など、これまで先輩たちが演じてきた演目をミックスし、過去を回想するストーリーを作って体育館で披露した。

 その後、校庭で縁日が行われ、児童らはチョコバナナや焼いもなどを美味しそうに頬張っていた。フィナーレを飾ったのは音楽ライブ。50周年記念事業実行委員長を務めた高橋伸昌さんの提案で、家族バンド「The Tsuji Zoo」のメンバーでPTA会長の辻克仁さんらが子どもたちから「学校の好きなところ」を募り、節目を祝うオリジナルソングを完成させた。タイトルは『上小 笑顔の宝箱』。保護者の早川文子さんによるアレンジも加わった音源がこの日まで給食時に流れていたこともあり、参加者全員で合唱した。楽曲には、「やまももがきれい」「裏の木にクワガタやカブトムシ」「いけのうしがえる」「やさしいせんせい」といった歌詞を取り入れ、児童の今の気持ちがあふれていた。

 イベントの準備に奔走した高橋さんは「完全燃焼できた」と安堵の表情を浮かべ、辻さんは「子どもたち自ら作った曲。楽しんでもらえて良かった」と笑顔で語った。

遊具・エアコン寄贈

 50周年記念事業として、今年8月に地域住民らでつくる上宮田財産管理会から音楽室にエアコンが寄贈された。また、同実行委によって老朽化したシーソーを改修し、バスケットボールを新設。そのほか、30周年記念時に保護者が作った花壇の修理や清掃も行われ、当時の子どもたちが花壇に描いた絵が20年ぶりによみがえった。

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