逗子市商工会青年部第54代部長を務める 小宮 武さん 逗子市在住 38歳
経済回し、街の推進力に
○…逗子市で商売を営む45歳までの事業者からなる逗子市商工会青年部。その54代部長にこのほど就任した。掲げるスローガンは”周知”。「逗子で商売をやって良かった、青年部に入って良かったと言ってもらえるよう、様々な仕掛けをしていきたい」。地域で顔の見える関係の大切さを知っているからこそ、言葉に力がこもる。
○…逗子で生まれ育ち、子どもの頃は海や山で遊びまわる日々。高校卒業後は専門学校でマリンスポーツのインストラクター資格の取得を目指し勉学に励んだ。その後、ダイビングやウインドサーフィンなどを幅広く修得。逗子葉山のマリンスポーツショップで働くなかで接客業のイロハを学んだ。
○…比較的時間のあった冬の時期、知人の塗装仕事を手伝ったのが転機に。「25歳の頃で手に職をつけたいという思いもあった」と本格的に塗装職人の世界へ。仕事の成果を一目で見られる達成感がやりがいだった。修行を経て2011年に「小宮建装」を立ち上げ。受注から見積り、契約、施工、アフターフォローまで一括して行うスタイルを貫く。「自分で全部やった方がお客様の要望に応えられるし、責任を持って仕事ができる。何より誰かの下で働くのが性に合わないんです」と笑顔で語る。
○…クライアントからの紹介も増えるなど事業は軌道に乗ったが、創業当時はゼロからのスタートだった。「街とのつながりや仲間との出会い。創業してすぐに青年部に入ったからこそ、今の自分がある」。忙しい日々を送るが、休みの日に妻や8歳の娘と買い物に出かけるのが息抜き。「自分の子どもたちも住み続けたいと思う街にしたい」。これまで得てきたものを、地域と次世代へ還元していくつもりだ。
|
|
|
|
|
|