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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2026.02.13

ラフティングの世界選手権で優勝したプロチームでキャプテンを務める
中野 晶良(あきら)さん
葉山町下山口在住 34歳

  • 中野 晶良(あきら)さん (写真1)

急流に魅せられた漕手

 ○…「うれしい気持ちと同時に、スポンサーである会社に優勝を無事に報告できたことに安心感を覚えた」と世界選手権での勝利を振り返る。今回はキャプテンとして臨んだ大会。一選手としてパフォーマンスを出し切ればよかったこれまでとは異なり、チームを背負う重責を感じていた分、総合優勝を決めた瞬間は「感慨深いものがあった」とはにかむ。

 ○…中学、高校は吹奏楽部に所属。大学でカヌーに出合い、自然の力を一身に受ける感覚に魅了された。1年生の夏には約1カ月、家に帰らず毎日8時間以上も川の上を漂っていたという。3年生からラフティングツアー会社でアルバイトを始め、そのまま就職。仕事をする中で次第に急流での救助に関心が向き、消防の道も考え会社を辞めようとした時に、現チームからスカウトを受け、プロとして競技に専念する道を選んだ。

 ○…順風満帆に見えるラフティング人生だが、この1年は苦難の連続だった。昨年8月には腰椎椎間板ヘルニアを発症し、1カ月間歩くことも困難な状況に。懸命のリハビリで復活したが、チーム事情でポジションを長年の「右漕ぎ」から「左漕ぎ」にコンバートすることになった。これは「箸を利き手と逆で使うほど感覚が違う」という至難の業だったが、不屈の精神で乗り越えた。

 ○…2021年に葉山に移住。海や山が近く、トレーニングに最適な環境に加え、地域の温かいコミュニティーに魅力を感じている。遠征で長く家を空ける際も、妻を安心して残せる場所だという。その妻は今回の優勝を自分の事のように泣いて喜んでくれた。競技転向を後押しし、苦しいリハビリも支えてくれた最愛のパートナーへの感謝を胸に、今日もパドルを握る。

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