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逗子・葉山版 公開:2020年9月25日 エリアトップへ

加地邸 民泊事業スタート 葉山の別荘文化を紡ぐ

社会

公開:2020年9月25日

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 新たなオーナーの手で修繕工事が行われていた加地邸(葉山町一色)が今秋、「葉山加地邸」として民泊事業をスタートさせる。貴重な建築物をどのように後世に残していくか。地域を巻き込んだ挑戦が続く。

 加地邸=写真=は近代建築の三大巨匠に数えられ、帝国ホテル(旧日本館)などを設計したアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの高弟として知られる遠藤新が設計。商社や保険会社の重役を務めた加地利夫の別荘として、1928(昭和3)年に竣工した。2017年には国の登録有形文化財に指定されている。

 遠藤新は甲子園ホテルや目白ヶ丘教会のほか、数多くの公共施設や住宅、ホテル棟を設計している。その中でも、加地邸は代表作とされており、建物だけでなく家具や照明など、室内の設えも総合的にデザインする「全一」という思想を体現した、ライト式住宅の頂点として高く評価されている。

 2016年、前オーナーから川崎市の株式会社ヨネヤマで取締役などを務める武井雅子さんの手に移った。武井さんは、貴重な建築を後世に残していくために、修繕を行った。より多くの人に知ってもらいながら、その費用にも充てようと、クラウドファンディングを実施。昨年6月、目標の500万円を超える金額が集まった。

 修繕は意匠をそのままに、空調設備を整えて大きな浴場も設置。近代建築の傑作と現代の技術が融合した施設となった。

 後世にわたり、別荘文化を体現する建築物を残していくための方法として、民泊事業を今秋スタートさせる。葉山という立地や、歴史的な建物に泊まれる特別感を売りに、広めていきたい考え。一棟貸は2泊24万9千円からで定員6人。

 利用方法などの詳細はホームページ【URL】http://kachitei.link/#secondで確認を。

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