「遺言書を書こう!」 vol.2 人生100年時代今から始める終活のススメ
このコーナーでは、終活カウンセラー協会認定講師で、「ずしエンディングノート」の制作や市主催の終活セミナーなどで講演する稲恵美子さん(2級ファイナンシャルプランナー・逗子市在住)が人生100年時代の終活について解説します。
自筆遺言書が法務局で
保管してもらえるように
なりました。公正証書遺
言書に比べて、少額(手
数料3900円)という手軽さが好評です。何より遺言書の所在がはっきりするので紛失、忘失の心配がありません。記入はもちろん自筆ですが、財産目録に関しては預金通帳コピーやパソコンでの作成が可能です。これをきっかけに、遺言書についての相談が多くなりました。「うちは財産がないから揉めない」「息子たちは仲が良いから大丈夫」「まだ元気だから」...。これらはすべてひっくり返ることを肝に銘じてください。
2015年の税制改正後、自宅(土地・建物)だけで相続税課税対象になるケースが増え、裁判所での遺産相続の争訟は、5千万以下が75%、そのうち32%は1千万以下です。今まで仲が良かった子どもたちが,争族になることは避けたいですよね。そのような面倒にならないためにも遺言書をお勧めします。さらに、付言事項(法的効力のないお手紙のようなもの)の追記も有効。遺言内容の経緯がわかり、心情をくみ取ってもらえます。
また、生前贈与の持ち戻し期間の変更や110万の暦年贈与などはまだ議論されている段階ですので、まずは自身の老後資金を優先しましょう。
☆相続人や相続割合(金
額)など財産分け方検討
表として、エンディング
ノートが有用です。
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