葉山・山楽会の会長を務める 守屋 重雄さん 葉山町在住 69歳
葉山の山の魅力伝える
○…「葉山の山を知り、楽しみ、守る」を合言葉に、公募ハイキングや山道の整備、ガイドブック制作などを行っている「葉山・山楽会」の会長を務める。6月4日には、コロナ禍で長らく延期していた町民ハイキングを実施。30人以上が参加した。「無事開催できてよかった。身近で豊かな葉山の山を多くの人に知ってほしい」と笑顔で語る。
○…福島県出身。結婚を機に、妻の実家がある葉山に移り住んだ。登山と出会ったのは、会社勤めをしていた40代の頃。職場の先輩に誘われ、本格的に山の世界に足を踏み入れた。シーズンごとに日本アルプスをはじめとする名峰に挑戦。「寒さで一睡もできないこともあったけど、素晴らしい景色や星空を見ることができた」。気が付けばその魅力にどっぷりとはまっていた。
○…リタイアをきっかけに山楽会の門をたたいたのは8年前。妻と軽い気持ちで入会したが、身近に広がる山々の奥深い魅力にのめり込んだ。「草花や樹木、昆虫など新しい世界が広がっていた。それぞれ詳しい人がいて、教えてもらうのも楽しい」。朝起きて天気が良ければ山へ入り、お昼を食べて夕方には帰宅する。「葉山ならではの贅沢です」
○…最近では視覚障害者の登山をサポートしている「六つ星山の会」の活動にも協力。「自然を感じて笑顔になった瞬間が何より嬉しかった」と会の原点を振り返る機会となったという。草木が生い茂ったり、大型台風や猛烈な雨で前日まで通れていた道がふさがれてしまうこともあるが、こうした笑顔のために仲間と汗を流す。「山登りは、かけがえのない自然とたくさんの人たちの協力で成り立つ。この豊かな環境を後世に残していきたい」
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