「必ず伝えて!」 vol.4 人生100年時代今から始める終活のススメ
このコーナーでは、終活カウンセラー協会認定講師で、「ずしエンディングノート」の制作や市主催の終活セミナーなどで講演する稲恵美子さん(2級ファイナンシャルプランナー・逗子市在住)が人生100年時代の終活について解説します。
エンディングノートは書くことはもちろん、書いたことを誰かに伝えることも大事です。
よくある例を紹介すると「主人が生前にお墓を買った。けれど家族はそれを知らず、お葬式を済ませた後でお墓の所在がわかった。そこでお寺に納骨をお願いしたが、丁重に断られた」という話。特例を除き、寺墓地に入る場合は菩提寺の葬儀が必要になります。
生命保険ではこんなご家族も。「主人から10年以上前に、もう掛け金は全て払ってあるので、あとは僕が死んだら保険金をもらうだけ、と聞いたがどこの保険会社か思い出せない...」。実は、死亡保険金は亡くなってから原則3年で時効になります。ある保険会社が90歳以上の契約者を調べたところ、なんと8パーセントの方が死亡保険金を請求していませんでした(でもわかった時点で保険会社に要相談!)。
とにかく、ご自分しか知らないことはNGです。保険、貯金、借金は必ず。また、「デジタル終活」ではスマホやPCのログイン方法だけでも見える化する。パスワードは手書きだとまちがいやすいのでコピペして印刷し、エンディングノートに挟む。それを家族など信頼のおける方に保管場所とともに伝えるのが肝要です。逗子市にはエンディングノートの保管場所等の記録を市が預かる終活情報登録事業があるのでご利用ください。詳細は社会福祉課へ。
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