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公開日:2023.01.01
学校法人 神奈川歯科大学 鹿島勇理事長インタビュー
東京進出、成長戦略の総仕上げ
神奈川歯科大学は大きな挑戦に向けて準備を進めている。2023年3月、老舗百貨店「三越伊勢丹」と提携し、口腔疾患と脳機能を組み合わせた歯科・健脳クリニック(仮)を開設する。認知症予防を歯科の領域からアプローチしていくもので、日本の超高齢化社会が抱える課題に一石を投じる。その狙いと、描く未来を鹿島勇理事長に聞いた。
《新しい発想の医療機関とのことです》
「西洋医学と東洋医学を融合した医科歯科連携によるクリニックを日本橋三越本店内に誕生させます。仮の名称は『神奈川歯科大 歯科・健脳クリニック』です。”健脳”とは、年齢ととともに低下する認知機能を維持して健康な脳の状態を保ち続けること。認知症の発症に咬み合わせやオーラルフレイル、歯周病が密接に関係していることが分かっており、口腔ケアの重要性が高まっています。本学では、「認知症・高齢者総合内科(もの忘れ外来)」を附属病院に開設しており、この分野をリードする存在です。ここで培った知見を活かし、既存の治療の枠を超えたオーダーメイドの対応をしていきます。精神美と健康美を鍼灸や漢方の東洋医学の施術を通して提供していくこともこれまでにない試みです。消費の傾向が『モノ』から『コト』にシフトしている昨今、百貨店の売り場も大きく変化しています。我々は単なる医療テナントとしてではなく、三越伊勢丹を利用する顧客の今日的ニーズを満たしていく役割を担います。本学は誰もが知る老舗店とコラボすることで先進性や信頼性を印象付けることができます」
《認知症は、日本の社会全体を覆う課題となっています》
「2025年には日本の総人口の30%が65歳以上となり、世界でも類を見ない超高齢社会に突入していきます。逼迫するのが年金・医療・介護等の社会保障制度。1990年代から現在まで、税収と歳出の差が大きく乖離し、2つの折れ線グラフが”ワニの口”のような状態になっています。こうした中で、65歳以上の5人に1人が認知症に罹患するとされており、その医療費と介護費でワニの口はさらに大きく開いていきます。認知症と口腔疾患の早期発見・治療は、医療保険の増大を抑制するもので、課題克服に一定の役割を担うことができればと思います。この仕組みを上手く機能させられれば、パッケージ化した医療技術として、これから高齢化を迎える世界の国々にも売り込めます」
《理事長就任時から描いていた「横須賀─横浜─東京」を3つの拠点でつなぐ大学の成長プランが完成します。その先のビジョンがありましたら聞かせてください》
「少子化を背景に大学経営は今後ますます厳しさを増します。多角化が生き残る道であり、本学が有する知財を活かし、グロバールとローカルの両方の視点で社会と向き合っていく必要があります。アジア圏を中心とした留学生を積極的に受け入れているのはその一つ。全体の学生に占める割合は20%になっています。卒業生が本国に戻って活躍していますが、次の構想にある海外進出の際に、彼らが大きな力となることを期待しています」
■横須賀市稲岡町82/【電話】046・822・8751/【URL】http://www.kdu.ac.jp/
神奈川歯科大学
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神奈川県横須賀市稲岡町82
TEL:046-822-8751
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