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逗子・葉山 コラム

公開日:2023.04.14

星座にまつわるエトセトラ
「朧月」

 春の季語でもある「朧月」のおぼろとは、辞書で調べると「ぼうっとして、はっきりしないさま」「知覚や記憶が不確かであるさま」「タイやヒラメなどの白身魚やエビをゆで、身だけすりつぶして味をつけ、いり煮にしたもの。そぼろ」「おぼろどうふ(朧豆腐)」「おぼろこぶ(朧昆布)などの略」と出てきます。月をおぼろにする原因のひとつは「おぼろ雲」です。温暖前線に沿って暖気が上昇するときに対流圏中層(高度2〜7Km)に発生し、厚さは数百m、水平方向には数百Kmの広がりを持ち、何層にも重なっている場合が多いです。この雲越しに見る太陽や月はぼんやりと霞み、幻想的な姿を見せるのですが、春になるとこの他にも湿気や花粉、黄砂など様々な要因でおぼろになります。

 「おぼろ」と聞いて、美味しそうと思いますか?ぼんやりと見える月を思い出しますか?。

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