逗子・葉山 コラム
公開日:2023.05.26
「お葬式が変化している?」 vol.12
人生100年時代今から始める終活のススメ
このコーナーでは、終活カウンセラー協会認定講師で、「ずしエンディングノート」の制作や市主催の終活セミナーなどで講演する稲恵美子さん(2級ファイナンシャルプランナー・逗子市在住)が人生100年時代の終活について解説します。
コロナ禍の変化とともにお葬式が変わってきています。「よりコンパクトに時短で」という視点から家族葬が一日葬として執り行われ、5人から20人位が参列する葬儀がほとんどです。
お葬式の種類には一般葬、家族葬、直葬、一日葬などがありますが、急増したのが家族葬と一日葬。家族葬は通夜の翌日が告別式という基本的な流れは変わりません。家族のように親しい方に参列していただくため施主が参列者を限定できるのが特徴。弔問客への気兼ねがなく、ゆったりと家族中心に過ごせます。
一日葬は、通夜なしで執り行うので事前に菩提寺の許可が必要で、NGになる場合もありました。参列者は一般の方もOK。1日で儀礼を完結するため、遠方でも日帰りが可能。ご遺族(高齢者)の体力負担も軽減されます。 費用はほぼ同じなことから、家族葬が1日完結とした形で主流になってきています。
そもそも、お葬式の意味は故人の供養、ご遺族とのお別れ、ご遺体の対応、故人の死を社会的に知らせる...と4つありますが、コロナ禍で社会とのお別れが希薄になりました。そしてコロナが落ち着いた今、「やり直し葬」という形でお別れの会を設けるご遺族も見受けられます。ご遺族の心のケア(グリーフケア)につながるのですが、グリーフ(悲嘆)については、またの機会に説明します。
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