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逗子・葉山 コラム

公開日:2023.06.23

「怖いぞ!骨粗しょう症」 vol.13
人生100年時代今から始める終活のススメ

 このコーナーでは、終活カウンセラー協会認定講師で、「ずしエンディングノート」の制作や市主催の終活セミナーなどで講演する稲恵美子さん(2級ファイナンシャルプランナー・逗子市在住)が人生100年時代の終活について解説します。

 現在の自分の健康(と資産)を知っておくことは終活の根幹です。年に一度は健康診断を受けて自分の健康を確認しましょう。今年度は、逗子市は特定健診・高齢者健診ともに無料です。

 「骨粗しょう症はなぜ、命に係わる病気なのですか?」という質問について。高齢者の転倒による骨折は介護状態になる原因の第3位。(1位は認知症、2位は脳卒中/厚労省R1より)。

 骨がもろくなると、室内で軽く転んだだけで骨折したり、気がつかないうちに背骨がつぶれたりします。骨粗しょう症の患者は全国で13万人と推計されますが、治療している患者は約15パーセントだけ。自覚症状がないので、転倒後のMRI検査で「骨粗しょう症でしたよ」と診断されるケースがほとんど。大腿骨を骨折した高齢者の5年生存率は5割で、ガンと同じ怖い病気なのです。

 骨量を増やすことは容易ではなく、筋肉でがっちり骨をガードする必要があります。筋肉は高齢になっても増やすことができます。高たんぱく質やカルシウム、ビタミンDを含む食事などがおススメ。健康診断では骨粗しょう症の検査も加えて下さい(800円の追加料金)。そして、床に荷物を置かない。カーぺットなど敷物は外す。夜間の人感センサー、ベッドわきの手すりなど転倒予防対策と同時に筋力やバランスを高める運動を習慣化しましょう。

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