キッチンカー事業者
協議会設立で業界活性へ
防災や買物弱者支援も視野

イベントのチラシを手にする関係者

　逗子市内を中心に営業を行うキッチンカー事業者が８月８日、業界の活性化、市民の利便性向上と美味しさとの出合いの促進を目的に、逗子キッチンカー連絡協議会（山口学会長）を設立した。今後、市と災害時における防災協定の締結、買い物が不便な地域への出店なども視野に入れ活動していく。

　新型コロナが５類に移行したことに伴ってイベントが増える中で、「キッチンカーを呼ぶのが大変」「逗子には窓口になる組織がない」という声が聞かれたことがきっかけで協議会設立にいたった。

　主な事業として広報活動、イベントとのマッチング、イベントプロデュースをあげる。また災害時の炊き出し、住宅地における買い物支援など「地域貢献にも力を入れたい」と山口会長。逗子市と防災協定を結ぶ予定であることも明らかにした。

　地域の祭り、子ども会やサークルのイベント、企業の懇親会での食事提供、大規模イベントなどに対応。キッチンカーはそれぞれが営業許可をとっており、駐車スペースさえあれば出店できるため、誘致もしやすいという。

　同会の正会員は「丘の上のお弁当屋さん」「おでん大學」「Ｈａｒｕｎｉｒｅ（豆乳マフィン・スコーン）」「バンザイ　フード　トラック（バインミー・カレーパン）」「ひなたカフェ（かき氷・クレープ）」「ドリームキッチン」「来楽（各種弁当）」の７台。

　同会はキッチンカー所有者に「業界の発展を目指し、協力しあいましょう」と加盟を呼び掛ける。代表者が逗子市内在住か、逗子市商工会会員であることが登録条件。問い合わせは山口会長【携帯電話】０８０・５４５２・５４６６か事務局・田中さん【メール】zushikitchencar@gmail.com　

キッチンカーニバル開催

　同会はイベント第１弾として９月17日（日）、亀岡八幡宮（逗子市逗子）で「亀神ビアガーデン　キッチンカーニバル」を開催する。午前10時から午後７時。

　同神社境内と市役所前に６〜７台のキッチンカーが出店する予定。境内に設けられるステージではキッズダンス、お笑いライブ、輪投げ大会、ビンゴ大会を開催する。

　午後４時からはナイトカーニバルと題し、逗子在住のアーティスト、元ＮｉＭ２（エヌアイアムツー）のＮＡＯＹＵＫＩさんによる、音楽ライブも行われる。

　山口会長は「イベントを見てキッチンカーの利用法を知ってもらえたら」と話す。

　問い合わせは来楽【電話】０４６・８７０・１１０６