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逗子・葉山 コラム

公開日:2023.09.22

「おひとり様の終活」 vol.15
人生100年時代今から始める終活のススメ

 このコーナーでは、終活カウンセラー協会認定講師で、「ずしエンディングノート」の制作や市主催の終活セミナーなどで講演する稲恵美子さん(2級ファイナンシャルプランナー・逗子市在住)が人生100年時代の終活について解説します。

 65歳以上のひとり暮らしがどんどん増えています。全国では、65歳以上人口に占めるひとり暮らしの割合は約5人に1人。逗子市は19・9%(約5人に1人)、葉山町は16・8%(約6人に1人)が単身者世帯、つまりひとり暮らしです(R2国勢調査より)。おひとり様こそ孤独死のリスクに備えて、終活が大切になってきます。

 最近の事例を2件紹介します。東京都在住の80代のおひとり様女性。Aさんは見守りサービス機器の緊急通報で、Bさんは朝の食材宅配で返事がないため、宅配業者が警察へ通報。どちらも浴室で発見され、Bさんは一晩浴槽から動くことができなかったものの、奇跡的に回復しました。ぎょっとしますが、よくあるあるの話です。

 おひとり様の老後は不安がいっぱいです。では、不安解消のため、おひとり様がやるべき終活とは?まずはエンディングノートの項目を活用しましょう。

 具体的な重要項目は【1】医療・介護【2】生前整理【3】住まい【4】遺言書【5】葬儀・供養(お墓)【6】身元引受(保証)人【7】見守り・安否確認など。

 死後に他人に迷惑をかけないために、死後事務委任契約が注目されています。死後に必要な手続きを希望に沿って実行するよう第三者に頼んでおく方法です。財産の分与を生前に指定しておく「遺言書」とは別のものです。詳しくは次回に。

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