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逗子・葉山

公開日:2024.11.29

ふるさと納税
逗子・葉山とも流出1億超え
23年度収支

 年の瀬も近づき、駆け込みで利用者増が見込まれる「ふるさと納税」。「応援したい自治体」に寄付をすることで返礼品を受け取ることができると同時に、居住する自治体の市町民税の控除を受けられる。一方で、自治体から見るとほぼ同額の市町民税が減収することになる。

 逗子市と葉山町の現状を見ると、2023年度の逗子市に対する寄付額(流入)は2億3228万6000円、控除額(流出)は3億3717万6000円で収支はマイナス1億489万円。葉山町は寄付額は6113万5000円、控除額が1億6348万1082円で、マイナス1億234万6082円と、どちらも1億円以上の流出となっている。

 市町民税は住民サービスの財源であるため、減収が進むとサービス低下につながりかねない。

 葉山町は「ふるさと納税を行う前に、(税収減の)葉山の将来に思いをよせて」と呼びかける。

 逗子市もここ数年、寄付金が横ばいの一方で流出額が増加していることから「寄付金額を積みあげるために、関係事業者と連携する必要がある」と危機感を募らせる。

人気の返礼品

 寄付金の鍵となる返礼品は、逗子市では冨士屋牛肉店のビーフシチューセットや、なぎさ橋珈琲逗子店とカンティーナ逗子店で使える食事券が人気。葉山町では葉山牛の関連やマーロウのプリンが評判だという。

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