藤沢市善行の神奈川県立体育センターの桜がテング巣病にかかり、その治療が19日と20日、市民ボランティアの手で行われた。
同センターは近所でも有名な桜の名所。花見に訪れた市民が、「枝が不自然に多い木がある」と連絡したのがきっかけで発見された。
桜のテング巣病は、かびの一種が原因でおこる伝染病。今のところ有効な薬剤は開発されていないため、病気になった枝を落葉期に切り取ることが最も効果的な対策だ。特にソメイヨシノはかかりやすく、テング巣病にかかった枝は多数の小枝を発生しながら大きなかたまりとなり、放置しておくと花が無くなり枯れてしまう。
治療は大庭城址公園や境川などで桜の木の手入れを行っているNPO法人藤沢グリーンスタッフの会が担当。日頃のケアもできるようにと、センターの職員も立会い、枝の見極めや伐採方法などの指導を受けた。 センターの桜は、テング巣病がかなり進行し、病気の枝をすべて切るとほとんど枝が無くなってしまうほど。そのため特にひどい枝を切り落とし、保護剤を塗っていった。メンバーで樹木医の桃崎徳(いさお)さんは、「まだ発病していない枝もあるので、2、3年経過を見る必要がある」と言う。
安斉講一所長は、「近所の名所として親しまれているので、日頃から大切にしていきたい」と話した。
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