藤沢市は、茅ヶ崎市、寒川町と協力しながら進めている「パスポートセンター設置」について、場所をJR辻堂駅北側の湘南C―X(シークロス)内に、2012年12月末までのオープンを目指す、との考えを明らかにした。15日に行われた藤沢市議会6月議会の総務常任委員会で進ちょく状況を報告した。
鉄道など交通のアクセスが良いこと、将来的な広域道路網の整備を踏まえ、2市1町の住民にとって利便性が高い、との判断から辻堂が選ばれた。
センターの利用の対象となるのは、2市1町に住民票がある人、もしくは居所(住民票はないが、生活している)の人。神奈川県内にある他のセンターと違い、1カ所でパスポート発給と、発給に必要な戸籍謄本や抄本の交付が受けられる「ワンストップサービス」を検討している。
これら設置や時期、サービス内容については、神奈川県から、パスポート発給の権限移譲を受けることを基本に2市1町で構成する湘南広域都市行政協議会で検討してきた。昨年2月には、藤沢市議会で初めて説明を行い、同年6月議会でも状況報告が行われた。
藤沢市が受託
運営方法は、藤沢市が、茅ヶ崎市、寒川町から事業を受託する形をとり、藤沢市の職員が発給業務を行うことを予定している。
開設にかかる初期経費、ランニングコストについては、辻堂駅北口の具体的な場所などが決まっていないことから「未定」とするも「負担軽減」を目指す。運営経費については、県からの移譲事務交付金で賄うことを基本としている。2市1町の負担割についても、今後の検討課題。
今回のパスポートセンター開設に、寒川町では「それぞれの自治体を尊重しながら、『住民のためになるか』を最優先に進めていきたい」と話し、茅ヶ崎市では「2市1町、連絡を密にしながらやっていきたい」とした。
2市1町の担当者はそれぞれ、設置を通じて、「住民サービスの向上を図っていきたい」とし「神奈川県内でも、権限移譲のモデルケースとなるようにしていきたい」と語った。
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