藤沢市市民活動推進センターが12月15日、開館10周年を迎える。同センターはNPOなどの公益的市民活動の推進を応援する施設として、藤沢市が2001年12月に設立した公設民営施設。現在は指定管理者として藤沢市市民活動推進連絡会が運営している。
ボランティア団体などの打ち合わせや、簡易な作業のできる場所がほしいとの要望を受け、藤沢市では2000年ごろから検討委員会を設置するなど、センター整備の動きが具体化。NPO活動を応援する拠点として01年に開館した。現在では団体の情報収集や交流の場として役立てられているという。
センター長の手塚明美さんは「あっという間の10年だった。開設当初は1日平均で30人しか利用者がいない時もあったが、現在では150人以上で賑わうようになり、市民にも浸透してきたと思う」と話す。登録団体数は11月現在で約730団体。全体数は年々増加している。
センターは無料の登録制で、「公共的な市民活動」を行う団体、個人が利用。市民が自主的、自発的に行う営利を目的としない活動で、社会的問題の解決や地域の課題に取り組む活動などと定義している。「言葉にすると難しくなってしまうが、『公益的』とは『自分が動くことで誰かが喜ぶ』こと。団体がスムーズに活動できる土壌づくりがセンターの仕事」と手塚さんは語る。
登録は1年ごとに更新、年度末に団体趣意書と活動報告書を提出する。手塚さんは「目的を達成した団体は解散するだろうし、もちろん活動の見直しや休止する団体もあって良い。しっかりと自らを顧みて『自律』をすることが『自立』への第一歩」という。
同センターからは、シニアの起業などをサポートする「NPO法人 湘南ふじさわシニアネット」などを輩出したが、今後は団体に対する研修講座や相談会など、コンサルティングにもさらに力を入れていきたいという。
10周年記念イベントNPOを身近に
10周年記念イベント「『地域力』『市民力』はNPOから。」が12月23日(金)に行われる。藤沢市民会館小ホールと第二展示集会ホールで午後1時から。参加費は500円。
当日はゲストとして女優の小山明子さん、日本NPOセンター理事長の山岡義典さん、慶応大学教授の金子郁容さん、海老根靖典藤沢市長を招く。また、藤沢市内のNPO100団体によるパネル展示も。
参加希望者は来館、電話、などで申し込み。問合せは同センター【電話】0466(54)4510まで。
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