意見広告 藤沢の子どもたちを守ろう【6】 〜フランス革命について 3〜
ルソーの「自然に帰れ」とは法律も道徳も富もない、その結果として富の不平等もない「理想社会」のことである。重度の精神分裂症で11歳から孤児であったルソーは、人間を動物のような「自然人」に改造することを真剣に考えた。富や幸福そして美徳を持った人々への怨恨(えんこん)と憤怒(ふんど)に病んだ精神は、人類を貧困と背徳と殺戮(さつりく)の暗黒の社会にいざなう「偽りの教典」を書くことにその頭脳を疾駆させた。
カンボジアのポルポト派幹部がルソーを学び忠実に実行したことは、医師、弁護士、教師などの有識者を見つけ次第殺害したことである。1949年の中国共産主義革命においても、毛沢東は各村落(約3百戸)の指導層を70万人も殺害した(中国大虐殺史、石平、ビジネス社)。1917年のソ連共産主義革命においてもレーニン/スターリンは富農撲滅等数千万人規模の殺戮を行った(共産主義黒書、クルトワ、恵雅堂出版)。皆様も是非ご一読下さい。
日本におけるフランス革命への対応については、明治の中江兆民、戦後の桑原武夫らによって「近代的なものの源泉」の如く紹介され、今日に至っている。教科書についても育鵬社、自由社以外の5社は手放しで革命を称賛している。哲学者のカール・ヤスパースは「フランス革命は近代的自由の源泉ではない…むしろ近代的自由は英国、米国、オランダ、スイスにおいて、連綿と伝えられた真正の自由にその基盤を持つものである」と述べている。
藤沢市の教育を考える会
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