藤沢 トップニュース社会
公開日:2013.05.03
藤沢市
風しん予防接種に助成
自己負担額は3千円
全国的に流行している風しんが、藤沢市内でも猛威をふるっている。2013年1月からの市内の患者数は45人で、年間12人だった昨年をすでに大きく上回っている(4月25日現在)。藤沢市では5月からワクチン接種費用の一部助成を開始した。
風しんは2、3週間の潜伏期間の後、発熱、発疹などの症状が出る。妊娠初期の妊婦が感染すると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出る先天性風しん症候群になることがある。市保健予防課によると、感染予防にはワクチン接種が最も有効という。
市では今回の流行を受け予防接種費用の一部助成を始めた。実施期間は14年3月末までで、自己負担額は3000円。藤沢市民で、風しんにかかったことがない人や、予防接種を受けたことのない人で、妊娠を予定・希望している女性と、妊娠している女性の配偶者が対象となる。接種ワクチンは、麻しん風しん混合の「MRワクチン」。
神奈川県では4月16日、黒岩祐治知事が「風しん非常事態」を宣言。横浜市、川崎市、相模原市をはじめ17自治体が24日までにワクチン接種に助成を決め、残りの自治体も助成へ向け動いているという。
市内患者の8割20代から40代 男性
市内で今年発生した45人の患者のうち、男性がおよそ8割を占める。ほとんどが20代から40代で、全国や県内の状況と同様の傾向が見られる。この年代の男性はかつて定期予防接種の対象となっていなかったため、ワクチンを受けていないケースが多いという。
「風しんはインフルエンザと同じように飛まつ感染する。妊娠した妻がいる夫や、家族にも気をつけてもらいたい」と同課は話す。
ワクチン接種が受けられる指定医療機関は市HP【URL】http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/を参照。
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