岩崎学園主催「ヨコハマファッションアワード2013」で金賞に輝いた 杉山 千夏さん 石川在住 18歳
信念貫き デザイナーへ
○…中高生がファッションセンスを競う「ファッションアワード」で金賞に輝いた。「まさか金賞をとれるとは思っていなかったのでびっくり」と微笑む。手掛けた衣装のテーマは、「政治や経済への不信感」。素材には柔らかな綿やファー、尖った飾りボタン・スタッズなど、あえて対照的なモチーフを使用した。「ニュースを見ていると、子どもながらに信用できない大人がいるなって。表面上は良いことを言っているけれど、裏には本音を隠しているという『事実隠ぺい』を表現したかった」。現役高校生の鋭い感性で、夢に一歩近づいた。
○…藤沢市石川で生まれ育ち、石川小・滝の沢中を経て湘南台高校へ。小学生の頃からファッションデザイナーを夢見てきた。「特別なきっかけがあったわけでも無いのに、気付いたらずっと心にあった。自分でも不思議」とおっとり笑う。憧れのデザイナーやブランドも無く、「自分がファッションを楽しみたいというよりも、仕事として貢献していきたい」ときっぱり。小学生から変わらないビジョンだというから頼もしい。
○…独学で描き貯めたデザイン画は数知れない。「デザインを考えることが、日常であり息抜き」と、試験勉強の合間もペンを走らせる。美しい風景や映画に触れては、良いなと感じたことをささっと服で表現する。体育祭ではダンス衣装の制作を手伝った。トイ・ストーリー「バズ」の衣装は「見た目には堅そうに見せつつも、バック転もするので動きやすさも大切だった。着脱や動きまで考えて作ることを改めて学んだ」
○…卒業後は、今回のコンテストを主催した岩崎学園への進学が決まっている。「校内コンテストやショーも盛んなので、どんどん挑戦していきたい。同じ志を持つ仲間と一緒に学べることもワクワク」と満面の笑み。「将来は起業して、ファッション業界をもっと良くしていきたい―」。揺るがない信念で突き進む。
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