湘南学園が80周年
16・17日住民招き音楽祭

カフェテリアは20日に開所

　１９３３年、鵠沼松が岡に誕生した湘南学園（仲本正夫学園長）は11月15日（金）、創立80周年の節目を迎え、記念式典が行われる。16日（土）と17日（日）には、同学園各所を舞台に地域住民らを招いての「記念音楽祭」が開催される。

　幼稚園・小・中・高校での一貫教育を行い、総合学園として発展してきた湘南学園。初代園長には玉川学園の創始者・小原國芳氏が就任し、民家を教室に幼・小合わせて児童３人からのスタートだったという。その後、47年に中学校が義務教育になると中学校を開設し、50年４月には高等学校を開設、規模を拡大してきた。２０１２年度までに１万６４４１人の卒業生を輩出し、13年度は１８２２人が在籍する（４月１日現在）。

　80周年記念事業に向けて、３年前から理事会やＰＴＡ、同窓会などを中心に実行委員会を設立。12年８月には貝殻をモチーフとした小学校校舎を改築したほか、13年10月には同窓会室やカフェテリアを設けた記念館を竣工した。約２００人が利用できるカフェテリアは11月20日（水）から運用を開始する。運営は保護者ボランティアによる「ＮＰＯ法人湘南食育ラボ」が行い、アレルギー対策など、安全かつ家庭的な食事を提供するという。仲本学園長は「地産地消や食育にこだわり、本物の味や食のあり方を伝えたい」と語る。

ＯＢ・在校生による本格コンサート

　68年度から87年度まで中・高には「芸術コース」があり、プロの音楽家を多く輩出していることから、記念行事には『共につどい、地域と未来に広がる』をテーマにＯＢや在校生、地域住民が楽しめる音楽祭を企画。

　クラシック中心の16日（土）は、小中高生のミニコンサートや小学生のオペレッタのほか、尾高惇忠さん（東京芸術大学名誉教授）の下、ＯＢ18組によるピアノやチェロ、独唱などが披露される。「ポピュラーの日」の17日（日）は、作曲家で同校卒業生の平尾昌晃さん率いる歌手のほか、中・高の吹奏楽部、ダンス部など共演によるチャリティコンサートが行われる。両日とも入場無料で自由に参加可（各イベントに定員あり・先着順）。同校では「地域に支えられて80周年を迎えられた。感謝の気持ちを込めて音楽祭にお迎えしたい。気軽にご参加を」と呼びかける。

　詳細は同校【電話】０４６６・２３・６６１１、【URL】http://www.shogak.ac.jp/へ。