映画やドラマなどのロケを観光振興につなげ、地域活性化を目指す「ロケツーリズム連絡会」が1月10日、江の島周辺で行われた。
当日は、観光庁をはじめ行政関係者のほか、民間企業や大学から23団体37人の担当者が参加。映画「陽だまりの彼女」の舞台を中心に、ロケに協力した湘南藤沢フィルム・コミッションの案内で、江の島島内や新江ノ島水族館などを訪れた。また記念モニュメントの設置やロケ地マップの発行などの取り組みも紹介され、作品と連携した観光振興の具体例を学んだ。
参加者からは「官と民、地元との連携がうまく機能していると感じた」などの意見が挙がっていた。
経験と人脈が鍵
ロケが行われた地域では、関係者の宿泊費など「直接経済効果」と、公開された映像が宣伝となり「間接経済効果」が生まれる。
ロケの誘致や支援を行っている市観光課によれば、市内では年間平均153件のロケで、約3000万円の直接経済効果が発生。13年度は、秋に公開された「陽だまりの彼女」効果もあって特に高く、12年度の約3500万円を上回る勢いだという。間接経済効果では、市内が映像で露出した時間をCM広告料に換算すると、12年度の1年間で総額約54億円にも上る。
同課は「ロケ協力職員の異動を避け、経験と人脈の蓄積に努めてきた。ロケ誘致から支援まで積極的に仕掛けていることが、経済効果にも表れている」とした。
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