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戒名の長さは何を表すの?
記者―葬儀に伺うと白木の位牌に文字が並んでいる。我々は戒名と言っているが、種類はあるのだろうか。メモリアルホール「美空」を運営する(株)平和堂典礼の代表と話をした。
代表―戒名の事はお寺様には「今更聞けない」と言う方が意外と多いですね。じつは「戒名」にあたる部分は幾ら文字数が多くても二文字しかないのです。
それでは、わかりやすく「藤沢院辻堂神台居士」としましょう。この場合「藤沢院」が「院号」といって元々は天皇が退位した後につけられていた名前の事だそうです。
次に「辻堂」の部分を「道号」といいます。戒名の上につけられる名前の事です。元は仏道を習得した高僧につけられていたそうです。次の「神台」の部分が「戒名」になります。俗名(生前の名前)から一文字とって入れる場合が多いですね。先日は99才の方の戒名に「白」が入っていました。「白寿」の「白」でしょうね。素敵です。次の「居士」の部分を「位号」といいます。戒名の下につけられる位の意味で昔は階級を表していたそうですが、位号は性別と大雑把な年齢も表します。「居士・信士」は成人男性。「大姉・信女」は成人女性です。「童子・童女」は15歳未満のお子さん。「孩児(がいじ)・孩女(がいにょ)」は幼児の場合。「水子(すいじ)」は死産の場合です。この場合性別は表していません。「水子供養」と言いますが本当は位号なのですね。「院号・道号・戒名・位号」を基本パターンとして、宗旨により文字の増減があります。
真言宗は戒名の一番上に大日如来を表す梵字のア号、子供の場合は地蔵菩薩を表すカ号が書かれています。浄土宗は院号と道号の間に「○誉」という「誉号」が入り、「居士・大姉」が「禅定門・禅定尼」に代わる場合があります。曹洞宗は頭に梵字のパクが入る場合もあります。しかし、これはほんの一部で他にも宗旨により色々なパターンが数限りなくありますから、詳しくは菩提寺に足を運べば快くお話しいただけると思います。
記者―他にも戒名を「法号」や「法名」と言う宗旨があると言う。ちなみに一番下に「霊位」と入っている場合は戒名に関係なく位牌の事だそうです。メモリアルホール「美空」では葬儀事前相談を随時受け付けている。心配な方は気軽に相談してみるといいだろう。仏事に詳しいスタッフが常駐している。
■(株)平和堂典礼
【フリーダイヤル】0120・59・6999
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