世界テコンドー選手権大会日本代表選手として活躍した 中澤 亮さん 藤沢西高校 1年生
蹴りと度胸で世界へ
○…20世紀に韓国で生まれた格闘技「テコンドー」。6月25日から4日間、イタリアのリミニで開かれた世界選手権大会に、5人の日本代表チームの一員として男子ジュニアの部に出場し、個人戦で2つ、団体戦で4つのメダルを胸に帰国した。男子個人ジュニアの部80kg以下組手での金メダル獲得を喜びつつも、「目標としてきた初の世界大会で緊張も少しあり、思ったような試合運びが十分に出来なかった」と団体戦組手の銀メダルに悔しさをにじませる。
○…肌で感じた世界の舞台を「大会の大きさや、周りからの応援の迫力が違った」と振り返る。時間内に相手への打突ポイントを競う組手では、180cmを超える長身を生かした得意技の蹴りを駆使。外国人選手との体格やパワーの差もあったが、相手の反応を伺って戦略的な試合運びをしてきた。団体戦では準決勝までは順調に勝ち進んできたものの、決勝で惜しくも黒星。「最後に負けてしまったが、会場の応援も含めてチームみんなで一番盛り上がれた試合だった」と目を輝かせる。
○…鎌倉市出身。映画「ベスト・キッド」のアクションシーンを見て「かっこいい」と格闘技に憧れを抱き、小学6年生のときに友達の紹介で大船の「岡澤道場」の門を叩いた。あまり気が強い方ではないというが、「試合では技術面以外に大切な、攻めに行く積極的な印象を審判に持ってもらえるように心がけている」と、スポーツマンらしくはきはきと答える。自身の入門を機に、今では一家3人でテコンドーの稽古に打ち込んでいるという。
○…4月に高校へ入学したばかりだが、「人見知りはあまりしない」というだけあって学校生活にもすぐに順応。放課後は所属しているテニス部か、道場でのテコンドーの稽古で汗を流し、充実した日々を過ごす。今後はテコンドーとの関係も含めて未定。無限の可能性を秘め、次なる目標を探している。
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