藤沢市は9月9日、2015年の市内海水浴場来客数が前年と比べ約7%減となる222万1750人だったと発表した。集計の対象は片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂の3海水浴場で、3年連続の減少となる。
市観光課によれば、今夏は例年よりも梅雨明けが早かったこともあり、7月の海水浴客は順調で前年比3%増の68万3560人。しかし8月後半になると曇りや雨が続き、気温が上がらない日も増えたため客足が遠のいたことが総数の減少につながったと分析している。8月14日に茅ヶ崎沖でシュモクザメが目撃され、市内外の各海水浴で遊泳が制限されたことについては「客数の増減には特に影響なかったと考える」という。
市内の海水浴客は00年以降、04年の約451万人をピークとしておおむね横ばい傾向が続いたが、東日本大震災の発生した11年に前年比約30%減と大幅に落ち込んだ。翌12年は約25%増と回復を見せたものの、他自治体に先駆けて海の家「クラブ化」排除の自主ルールを定めた13年に再び約21%の減少に転じている。
同課は「クラブ化排除の姿勢は今後も維持し、家族連れを呼び込むためのイベントやビーチづくりに力を入れていく。また道路や鉄道のアクセス向上を受け、沿線の県外エリアへのPRを強化する」と誘客の方針を語った。
今夏の近隣自治体の海水浴場については、鎌倉市で65万6800人(前年比約29%減)、茅ヶ崎市は15万7千人(同約10%増)、逗子市は23万7200人(同約18%増)となっている。
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