設置されるロッカーと同型のもの
ＪＲ東日本（冨田哲郎代表取締役社長）はこのほど、日本郵便（株）・ヤマト運輸（株）と連携し、駅に「宅配受取ロッカー」を設置すると発表した。設置の第１候補は池袋、川口、蕨など首都圏の10数駅で、県内からは藤沢・平塚・鶴見が選ばれた。
宅配受取ロッカーの設置は、増加する不在再配達による物流コストや二酸化炭素排出量の削減、駅利用者へのサービス向上がおもな目的。
駅では日本郵便とヤマト運輸がそれぞれ取り扱う「ゆうパック」「宅急便」にくわえ、ほかの宅配会社の取扱荷物やネットスーパーの専用便などが受け取れる。設置場所は改札を出た周辺で、藤沢駅は南北を結ぶ自由通路に７月上旬から設置される見込み。ＪＲ東日本では、第１候補駅を皮切りに１年で１００駅程度の設置を目指す。
藤沢駅を管轄するＪＲ東日本横浜支社によると、県内では相模原、横須賀、茅ケ崎、東神奈川など15駅が候補に挙がった。その中で、採算性や知名度、１日の駅利用者数などを考慮して藤沢、平塚、鶴見が県内の第一候補に決まったという。
一方、高い知名度と利用者数を誇る横浜駅や川崎駅は候補に選ばれなかった。これについて担当者は「受け取った荷物を駅から家に持ち帰る必要があり、都市部よりベッドタウン駅の方が需要は大きいと判断した」と説明する。
同様のサービスとしては、ヤマト運輸が東京メトロ有楽町線の５駅に専用のロッカーを設置しているほか、インターネットサービス大手の楽天が「楽天ＢＯＸ」を湘南台駅や大船駅などに設置している。
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