2016年に発生した熊本地震を風化させないために、湘南学園の生徒が9月30日と10月1日、文化祭で熊本の源泉を使った足湯を提供した。
実行委員会の田中健哉さん(2年)を中心に生徒6人が、被災地というマイナスイメージを払拭しようと「熊本と湘南をつなぐ『足湯』プロジェクト」を立ち上げ、熊本県の協力を得て実現させた。足湯は、8人ほどが利用できる大きさの浴槽に阿蘇市から直送した内牧温泉を入れたもの。来場者たちは、驚きながらも心地よさそうに浸かっていた。
当日は、足湯のほか佐藤義興阿蘇市長や同プロジェクトに関わった人たちのコメントや被災地の現状などが展示された。来場者からは「温泉に入れると思わなかった」「熊本のことを考えるきっかけになった」などの声があがった。
阿蘇市と連携
熊本県は環境省が17年3月に発表した全国の源泉総数ランキングで5位を誇る。田中さんはそこに目をつけて「熊本県=被災地」のイメージを払拭し、震災前の「熊本=温泉」を再認識してもらおうと企画を発案した。
同学園総務委員会と交流のあった阿蘇市役所と内牧温泉協会が企画に賛同し、無償で温泉を提供してくれることになった。運送費用は、インターネットを通じ支援金を募るクラウドファンディングを活用したり、藤沢市民まつりで行った街頭募金で集めた資金を利用した。
田中さんは振り返って「どうすれば来た人が熊本のことを考えてくれるのかが難題だった。実現できるのか不安もあったが、色々な人の協力もあって当日を無事迎えられて本当に良かった」と笑顔で話した。
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