藤沢市は11月10日、台風21号による被害状況を発表し、市内公共施設の被害総額が約1億5千万円になる見通しを明らかにした。台風21号は、最も接近した10月23日未明が満潮時に重なったため、江の島に高潮による甚大な被害をもたらした。また、沿岸部を中心に施設の損壊が発生した。
被害が最も大きい観光施設・江の島岩屋は、入口へ続く階段の崩落、洞窟内への岩石の流入などで7千939万円、同じ島内の名所である稚児ヶ淵のレストハウスは、階段の手すりや道路の破損で832万円の被害額となった。
沿岸部でも損害は大きく、片瀬漁港の荷さばき施設の扉の破損、陸揚げ中の漁船転倒などで1千49万円、鵠沼海浜公園にあるスケートパーク臨時駐車場の外周フェンスの破損で340万円、藤ヶ岡中学校の校舎棟屋根が壊れ486万円、藤沢駅でも北口エレベーターが故障し58万円など、総額は1億4796万1千円に上った。
県の発表によると被害は他にも、ビニールハウスの破損、江の島片瀬漁協の大型定置網の破損なども報告されている。
市内の物的被害では、床下浸水が14件、床上浸水7件、家屋破損等23件、道路冠水5件、倒木等13件、電線障害3件、車両の破損5台だった。
最も被害を受けた江の島岩屋、稚児ヶ淵レストハウスは、今だ復旧のめどが立っていない状況で、立ち入り禁止となっている。
今回発表された被害額は、調査中のものは含まれておらず、さらに被害総額の拡大が予想される。
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