藤沢版 掲載号:2017年12月8日号
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藤沢市アートスペースで企画展「毛利悠子 グレイ スカイズ」を開いている 毛利 悠子さん 藤沢市出身 37歳

気付けた「グレイ」の豊かさ

 ○…地元・藤沢で作品展を初めて開いている。アートスペースが開所した2年前から「藤沢にも現代アートの場ができて嬉しい。いずれ何かできないか」と思い続けてきた。手掛ける空間芸術「インスタレーション」には日用品や楽器、映像投影を用いるなど、独創的な作品が多い。「一番好きな色」というテーマカラーの「グレイ」は多感な時期に過ごした藤沢から受けた印象をもとに決めた。「『灰色の空』など「グレイ」はネガティブに捉えられがちだが、濃淡によって多様で豊かさがある色。私自身が将来に迷い、白でも黒でもなく彷徨っていた時期に藤沢で目にしてきた色や風景、人にヒントをもらえたからこそ、今の自分がある」と微笑む。

 ○…20歳までを藤沢で過ごした。絵を描くことや工作は好きではあったが、高校で美術部に入ったことで本格的に芸術の道を志す。在学時から湘南美術学院へ通い、多摩美術大学へ進学。何を創りたいかと悩んでいた2011年、ニューヨークへ旅したことが転機に。現地でインスタレーションと出会い、その自由度の高さに惹かれた。「音を使ったり、漫画家が屋外で大きな絵を描いたり、アーティスト同士でコラボをしたり。アートへの親近感が深まった」。以来精力的に制作活動を続け、国内外で高い評価を受けて注目を集めている。

 ○…「藤沢は興味を持ったことにすぐに手が届いた場所」。学生時代、好きだったというサンパール広場と江ノ電の車窓から見る海が彼女の原点。「答えがすぐに出なくても焦らなくて良いことを、作品を通して特に若い方に感じてもらえたら」と話す。アートは何事にも常に興味を絶やさないことが必要。そのために「一日一つ国宝を観る」など、自分にユニークな課題を設け、表現を日々模索している。「アートは自分への問いかけ、答えがわからないからこそ作り続けられる」。自分との終わりなき問答はまだ始まったばかりだ。

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