「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2017」読者投票部門で1位になった「ふじさわびと」を立ち上げた 大野木 加代子さん 本藤沢在住 67歳
みんなの藤沢愛を活力に
○…全国に数多くあるタウン誌・フリーペーパーのクオリティや読者からの支持などを評価する「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」。165誌が審査応募した今回、初出場となった「ふじさわびと」は審査員が選ぶ「ライフスタイル部門」で優秀賞、ネットでの一般投票数を競う「読者投票部門」では1位に輝いた。10号発行を記念して7月にエントリー。疑心暗鬼で本腰を入れていなかったネット投票の最初の速報値は100位圏外だった。周りから発破をかけられ、「せっかくやるなら」と投票呼びかけに熱を入れてきた。「まさか1位に選ばれるとは思っていなかったのでとても嬉しい。みんなの藤沢愛のおかげ」と元気に満面の笑みを見せる。
○…大分県出身。結婚後、25歳で憧れの藤沢へ。子育て中に一度転居した大阪で小学校のPTA広報委員長を務め、コンクールで最優秀賞を手にした。「夜中でも楽しく没頭できた」というほど、誌面作りの魅力に気づかされた。エディタースクールに通った後、都内の大手企業でライター兼営業として勤務。何気なくプレゼントコーナーに応募した藤沢のタウン誌へのはがきの隅に、編集経験者である旨を書いたことがきっかけで転職。タウン誌編集長として18年駆け抜けた。
○…定年後も情熱は冷めず、夫を説得して2011年に起業。当初は観光協会の会報誌作成や広告代理店業を手掛け、「作るなら今しかない」と14年5月「元気に楽しく藤沢でグッドエイジング」をテーマに「ふじさわびと」を創刊。現在は11号を数える。
○…周りからは「正義感に溢れ、思ったことを臆せずにはっきり言う」「よく喋りよく笑う」と慕われる。引退をほのめかすが、「藤沢に40年近く住んでも知らないことはまだ多い。みなさんからいただいた声援をエネルギーに、これからも頑張って上っ面ではない藤沢の魅力を掘り下げていきたい」と前を見据えた。
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